土佐ロイヤルホテルの18周年記念で、プロゴルファー中嶋常幸さんのお話を聞く機会を得ました。
お父さんがスパルタで、お母さんにまで手を上げる人だったので、大嫌いになり家を出た話や、反抗して父親をライバルと思い、15歳頃から父親の課す、毎日3000球もの球を打つ練習に耐え抜いた事。3度ものスランプを克服した自分との戦いの話。特に23歳の頃、日本では一番だと確信し、鳴り物入りでアメリカのオーガスタに乗り込んだけれど、井の中の蛙だった事を思い知らされた事。また、42歳の時、大嫌いだった父親が肝臓癌で亡くなり、一人二階の部屋で泣いた事。いくら頑張っても喜んでくれる父親がいなくなった時の寂しさから、頑張る気力が無くなり成績がどんどん下がって行ったという。
42歳という年齢から、「もう年だしトッププロとしての成績も残せたのだからいいか。」 成績も上がらないで満足する自分に腹が立ち引退も考えたという。しかしそんな時、テレビで小学3年生の子供が難病の為、あと少しの命なのに「生きているだけで素晴らしい。」と明るく答えているのを見て、「自分はなんて甘いんだろう。」と思い直し、スランプを楽しみだと捉え、自分に打ち勝ち、再びトッププロに返り咲きました。新極真の世界でも学ばせて頂きたいと思います。
余談ですが、昼は中嶋プロに、私の下手なゴルフをレッスンして頂ける幸運も得ました。本当に沢山直されて、嬉しいやら、悲しいやらの一日でした。また、そんな初心者の私にも、自分の愛したゴルフを一生懸命何度でも真剣に教えてくれたその姿勢に、指導者として見習うべき姿を見た気がしました。