前回の「日本代表候補」合宿は、3月11日(金)恒例の山梨県で開催されました。午後3時体育館に移動し稽古の準備に取り掛かった所を、大きく長い揺れが襲ってきました。2分くらいは揺れたでしょうか?東日本大震災は午後2時46分でしたので、時間は少しずれていた様に思います。
私達はその後17時半まで稽古を続けましたが、その同じ時刻に東北は未曾有の大災害に襲われていたのです。山梨が震源地かと思われる位揺れましたので、翌日、停電が解消され情報が入りだすと、震源地は三陸沖と分かりました。山梨でこの揺れなら震源地の三陸沖は???テレビの映像で見る東北の模様には、ただただ言葉を失うばかりでした。あれから100日が過ぎ、少しづつ東北の皆様の力と全国の皆様の応援で復興がなされております。一日も早い復興と、亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
「第10回全世界大会」に向けた強化合宿、2泊3日でとても中身の濃い稽古が出来ました。
今回は、世界大会日本代表も決まり、男子16名女子8名の代表メンバーのみでの強化稽古でした。3週間前に開催されたウェイト制での第2次選抜戦が壮絶を極めた為、逢坂、渡辺、青柳は怪我が完治しておらず、見学に回って居りましたが大会までには必ず復調し、日本チームの力になってくれる筈です。
鬼監督、奥村の厳しい指示の下、24名の選手達は、最後まで歯を食いしばり頑張りぬいてくれました。中でも第1次選抜で選出され、主将に抜擢した塚本、副主将の塚越、30歳で念願の初出場、動きが一番良かった村山、身体が一回り大きくなった森の動きが光っていましたね。頼もしい4本柱です。もちろんA、B、C、Dブロックを任されます。 それに将来の主将候補ユースジャパン1期生の島本兄、どんなに苦しくても一番向ってくる島本弟、若手のホープ軽量級3連覇の前田、天才型の蹴りを放つ加藤の存在も楽しみですね。推薦選手にも外人キラーの野本、彼の復調が日本の勝敗を左右するであろう山田、若手重量級の秘密兵器落合、今後の大会では柱に育って欲しい河バタ、弱冠17歳史上最年少出場の水野等、新極真会が誇る日本代表メンバーの活躍が今から楽しみです。
女子では、私が見る限り将口恵美の出来が抜群に良かったように思います。左右の動き、スピード、攻撃の幅の広さ(上下)(左右)抜群です。頂点が一番近い選手かも知れませんね。安定感では一番の佐藤、動きの早いバランス抜群の加藤の存在も楽しみにしています。激戦の中量級を勝ち上がった横山、荒削りですが日本人離れしたパワーの篠原、上下の蹴り分けを覚え、突きの威力を増せばもう少し攻撃に幅が出来るのですが。とにかく怪我に弱いのが心配の種です。推薦では砂川に頑張って欲しいと思います。なにせ新極真会初の女性支部長ですから。落合妹も今後に期待を込めた出場です。残り3ヶ月しっかり稽古して兄の光星と共に、ご兄弟で素晴らしい経験を積んでほしいと思います。先日若くして亡くなられた長谷川の娘さん真美ちゃんも遂に世界の切符を手にしました。「達矢か真美のどちらかが選ばれて欲しい」と願っていた私も嬉しかったです。お父様が生きておられたらどんなに喜ばれたかと思うと残念でなりません。以上が合宿に同行した私の感想です。
第9回世界チャンピオン塚越対山田、強化稽古ならでわの豪華組み合わせ。
今回最高齢出場の野本(愛媛三好道場)頑張っておりました。
動きが早くどこからでも蹴りが出せる重量級チャンピオン将口の胸を借り、篠原(高知三好道場)も大変勉強になったと思います!
来る10月22,23日、世界大会日本代表を一人でも多くの皆様が、東京体育館で日の丸を手に応援してあげて欲しいと願います。選手達もきっと皆様の期待に答えてくれます。「絶対にやります!」と何度も繰り返し言っていた「前回覇者 塚越」の言葉がいまだに耳から離れません。
最後に日本代表コーチとしてサポートしてくれた新保、山本、石原。いつも選手達を裏方で支えてくれる榎本、田中、横田事務局の皆様、マスコミ各社の皆様、JTB様、森永ウィダー様 有り難うございました。